AlternativeTo に個人開発アプリを3本申請した記録。「英語でない」と2本却下されて、直したこと
個人で作った3本のアプリを、ソフトウェア比較サイトの AlternativeTo に掲載申請しました。結果は、2本がいったん「英語でない」という理由で承認されず、修正して再申請したところ承認、残る1本は初回の申請で承認、でした。
ただし、2本の却下は同じ状況ではありませんでした。1本はアプリの画面そのものが日本語だった場合、もう1本はアプリの画面はすでに英語だった場合です。この記事では、申請の手順そのものよりも、「何を用意し、どこで引っかかり、何を直したか」を、自分の記録の範囲で書きます。
なお、この記事は2026年10月時点で自分が申請したときの記録です。AlternativeTo の審査基準を説明するものではなく、「こうすれば必ず承認される」という話でもありません。
AlternativeToへ申請した理由
個人で作ったアプリは、GitHub に置くだけでは見つけてもらいにくいと感じていました。AlternativeTo は「このソフトの代わりになるもの」を探す人が集まる比較サイトなので、公開しているアプリの掲載先のひとつとして試すことにしました。
集客効果を見込んで申請した、というよりは「掲載先を1つ増やしてみる」という位置づけです。効果は後半で触れますが、現時点ではまだ何も分かっていません。
今回申請した3本
| アプリ | 内容 | AlternativeTo |
|---|---|---|
| WolLight | Android 向けの Wake-on-LAN アプリ。同じ LAN 内の PC を起動する | 掲載ページ |
| Pixel Tag Drawer | Android のアプリを自分でつけたタグで整理・絞り込みするアプリ(ホームランチャーの置き換えではない) | 掲載ページ |
| Location History | Windows のエクスプローラで開いたフォルダの履歴を検索できるようにするツール(GPS の位置情報ではない) | 掲載ページ |
3本とも、MIT ライセンスで GitHub に公開しているものです。他の自作アプリは solo-it にまとめています。
申請時に用意したもの
申請フォームで自分が入力した、または用意したものは次の通りです(2026年10月時点で、自分が申請したときの項目です)。
- アプリ名、公式サイトまたはリポジトリの URL
- 短い説明と詳しい説明(英語で書いた)
- 対応言語、価格、ライセンス、ソースコードの URL
- タグ、対応プラットフォーム
- アイコンの PNG(自分の記録では必須の項目として扱った)
- スクリーンショット(Location History と Pixel Tag Drawer の再申請では添付。WolLight は、リポジトリに画像がなかったため添付していない)
自分の記録には、説明文にリンクを入れない、という注意も残っています。これは申請フォーム上で自分が気をつけた点で、サイト側の規則の全文を確認したものではありません。
審査は、有料の優先審査($5)は選ばず、通常のキューに入れました。「代替ソフトを提案する」画面では「分からない」を選んで進めています。
ひとつ実務上の失敗がありました。9月27日に入力した Location History と Pixel Tag Drawer のフォームは、送信が成立しておらず、入力が失われていました。「送信した」つもりでも、AlternativeTo の My submissions に表示されていなければ、成立していません。送信後は必ず My submissions で確認するべきでした。
WolLight:日本語のアプリで却下
WolLight は、9月12日に「英語でない」ため承認されなかった、という連絡を受けました。当時の状況は次の通りです。
- アプリの画面は日本語のみ(既定の文字列リソースにはアプリ名しか入っておらず、画面の文言は日本語だった)
- README も日本語のみ
- スクリーンショットはなし
この場合は、アプリの画面そのものが日本語だったので、却下の理由と状況が素直に対応しています。
そこで、v1.0.5(9月27日)で英語の画面を既定にし、日本語は端末の言語が日本語のときに使われる形にしました。同じ日に英語の README も追加しています。そのうえで、AlternativeTo の運営とのチャットで、v1.0.5 で英語対応を入れたことと、APK を GitHub Releases に置いていることを伝えました。運営からは、同じ日のうちに「それなら再申請してよい」という返事がありました。
実際の再申請は10月2日です。新しいフォームを英語の説明で入力して通常のキューに入れ、同日付で AlternativeTo 上に掲載ページが表示されることを確認しました。
Pixel Tag Drawer:画面は英語だったが却下
Pixel Tag Drawer は、この記事でいちばん書いておきたい事例です。
v0.1.3(9月23日)から、英語の画面が既定で、端末の言語が日本語のときだけ日本語になります。つまり、申請した時点で、アプリの画面はすでに英語に対応していました。それでも「英語でない」という理由で承認されませんでした。
このとき、リポジトリの状態は次の通りでした。
- README は日本語のみ
- 公開していたスクリーンショット4枚も日本語の画面
- 申請フォームの対応言語には English と Japanese を入れていた(スクリーンショットは添付していない)
自分はまず、アプリの画面が英語に対応している証拠(リリースページ、F-Droid のページ、文字列リソース)を添えて、再検討をお願いしました。
返事は、「AlternativeTo に掲載されるには、GitHub のリポジトリとスクリーンショットも英語で見られる必要がある。そうなったら再申請してよい」という内容でした。
ここは運営から返事があったので、「却下の理由はアプリの画面だけの話ではなく、リポジトリとスクリーンショットも対象だった」ということは、運営の返答として確認できています。一方で、最初の却下の時点で審査担当者が実際に何を見て判断したのかまでは、分かりません。
そこで、アプリのコードは変えずに、公開情報だけを直しました。
- README を英語にして主な README とし、日本語版は README.ja.md として残して相互にリンク
- 公開用のスクリーンショット4枚を、英語の画面の表示に差し替え(エミュレータで撮影)。元の日本語の画像は別フォルダに保存
- インストール手順に F-Droid へのリンクを追加
スクリーンショットはエミュレータで撮ったもので、実機ではありません。README の「実機で確認した」という記述は変えていません。
この修正を GitHub に公開したあと、4枚の英語画像を AlternativeTo に直接アップロードして再申請しました。通常のキューに入ったとき、My submissions には「Nothing is wrong with your submission」と表示されました。10月4日の時点で、承認のメールを受け取っていました。
Location History:初回で承認
Location History は、却下されませんでした。申請時点の状態を確認すると、次の通りです。
- README は、最初のコミット(6月)から英語
- 画面の文言は、ソースコードを確認した範囲では日本語の文字列がなく(テスト用のデータを除く)、英語
- スクリーンショット2枚を添付(表示内容は、実在しないダミーのパスで構成)
9月27日に入力した申請は先ほどの通り成立しておらず、10月2日にやり直して送信し、同日付で AlternativeTo 上に掲載ページが表示されることを確認しました。
ここでは、「README と画面が英語だったから通った」とは言えません。他の条件も違うので、この1本だけでは因果は分かりません。対照として「却下されなかった例がある」ことだけを記録しておきます。
3本を比較
| WolLight | Pixel Tag Drawer | Location History | |
|---|---|---|---|
| 初回の結果 | 承認されず(9/12に連絡) | 承認されず | 承認 |
| アプリの画面 | 日本語のみ | 英語が既定(v0.1.3〜) | 英語 |
| README | 日本語のみ | 日本語のみ | 英語 |
| スクリーンショット | なし | 日本語の画面(申請時は未添付) | 英語の画面で2枚添付 |
| 運営の説明 | 英語対応後は再申請してよい、という返答 | リポジトリとスクリーンショットも英語で見られる必要がある、という返答 | なし |
| 直したこと | 英語の画面を既定にし、英語 README を追加(v1.0.5) | 英語 README、英語画像4枚、F-Droid へのリンク(コードは変更なし) | なし |
| 最終結果 | 承認(10/2付で掲載を確認) | 承認(10/4時点で承認メールを受信) | 承認(10/2付で掲載を確認) |
比べると、「アプリの画面が英語であること」だけでは足りなかったのが Pixel Tag Drawer で、「README と画像も英語であること」は、2本の再申請で共通して整えたもの、ということは言えます。ただし、それが審査の全てなのかどうかは、3件では分かりません。
再申請で実際にやったこと
- アプリの画面を英語にする(WolLight)。英語を既定にして、日本語は端末の言語に合わせる形にした
- README を英語にする。日本語版は消さず、別ファイルにして相互にリンクした
- スクリーンショットを英語の画面で撮り直す。元の画像は別フォルダに残した
- GitHub に公開して、英語だけで読める状態になっていることを、公開後のページで確認した
- AlternativeTo には、直した内容を「変更点のメモ」として書き、画像を直接アップロードして再申請した
- 送信後、My submissions に載っていることを確認した
これから申請するなら確認すること
3件の経験から、自分なら次を確認します。AlternativeTo の公式な審査基準ではなく、あくまで自分の事例から作ったチェックリストです。
- アプリの画面だけでなく、README も英語で読めるか
- スクリーンショットが英語の画面になっているか
- 英語しか読めない第三者が、README とスクリーンショットだけでアプリの概要を理解できるか
- 説明文、アイコン、作者名など、フォームの必須項目が揃っているか
- 送信したあと、My submissions に載っているか(入力しただけでは送信になっていない場合がある)
- 承認されなかったら、理由をそのまま受け取らず、何が足りないのか運営に聞いてみる(今回はそれで条件がはっきりした)
掲載効果はまだ分からない
承認から日が浅く、AlternativeTo 経由の流入、GitHub の閲覧数、ダウンロード数、スター数への影響は、現時点では判断できません。
データが溜まったら、この記事に追記する予定です。「掲載された」ことと「集客できた」ことは別のことなので、今言えるのは前者だけです。
まとめ
今回確実に言えることは次の通りです。
- 3本中2本が、いったん「英語でない」として承認されなかった
- WolLight は、アプリの画面と README が日本語だったので、英語化して再申請し、承認された
- Pixel Tag Drawer は、アプリの画面はすでに英語だったが、運営の返答では、リポジトリとスクリーンショットも英語で見られる必要があった。それを整えて再申請し、承認された
- Location History は、却下されず、初回で承認された
- 送信したつもりのフォームが送信されていないことがあるので、My submissions で確認するべきだった
まだ分からないことは次の通りです。
- 最初の却下の時点で、審査担当者が何を見て判断したのか
- 却下の理由と承認の条件が、これ以外のアプリにも当てはまるのか
- 掲載による流入や、ダウンロードへの効果
AlternativeTo の運用は変わる可能性があるので、実際に申請するときは、公式の案内を確認してください。